はじめての電気錠

最近では新しく鍵を取り付けるのに電子錠を選ぶ人も多いそうです。
メインの鍵を電子錠にしたり、補助錠としてリモコンタイプの電子錠をつけたりするそうです。

電気錠に対しては便利だし、セキュリティ面でいっても安心だというイメージを抱いている人が多いのかもしれません。
たしかに、ボタンひとつで鍵をあけることができるので鍵を持ち歩く必要もなくなり、便利です。それにオートロック機能があれば鍵の締め忘れもなくなります。

これらのメリットに対してデメリットもいくつか存在します。

まず、安定した動作環境を確保できていないと使用には向きません。
特にリモコンキーのようなものは乾電池で動かすものです。もし電池がきれてしまったら鍵が開けられなくなります。このような問題が解決できているかどうか、しっかり確認する必要があります。

最近開発された新しいタイプならこういった問題も解消されているものが多いです。しかし、外国製のものなども出回ってきていますのできちんと購入前に確認して下さい。

また、内部の基盤までしっかり日本製のものかどうか確認しておく必要もあります。海外製ですと動作の安定性など個体差が激しいことがあるそうです。

こういった電子錠を選んでしまうと不具合が多発します。動かなくなったり電池切れの場合にはドアをこじ開けなくてはなりません。

ピッキングか破壊か

空き巣は不正解錠によってドアをあけて家の中に侵入してきます。
不正解錠というとピッキングを思い浮かべる人も多いと思います。
しかし、最近はピッキングを防ぐ鍵を使う家も増えてきました。
ピッキングでは開けられない事が多いため、空き巣も別の方法で開けることが増えてきているそうです。

ピッキングは開錠の知識と道具がないとできません。
知識も道具もない空き巣は破壊による開錠を行ないます。最近では外国人窃盗団も破壊による開錠が多いそうです。

特にマンションなど集合住宅で使われている鍵はピッキング対策されたものが多いです。そういったものはバールのようなもので無理やりこじ開けられたり錠前をドリルなどで破壊して開けられてしまうことがよくあります。

こういった犯罪に対策するため、鍵メーカーでも破壊に耐えられるような丈夫なシリンダーを作り出しています。強度を見なおしたり、使用する金属をバージョンアップするなどの改善が日夜行われているということです。

その甲斐もあってなかなか壊れない錠前も増えてきました。ドリルなどの電動工具を使用してもなかなか壊れないものもあるそうです。
空き巣は電動工具のような音のでるものは避ける傾向がありますのでこれだけ丈夫に作られていたら侵入されることもまずなくなるでしょう。

必ず施錠

家にいる時なら鍵をかけてなくても大丈夫、と思っている人、意外と多いみたいです。
特に田舎から出てきて一人暮らしを始めたばかりの学生さんはこのように思い込んでいる人が多いみたいです。
家に人がいるから泥棒が入ってくるはずがないと思っているのでしょうか。
泥棒は家の中に人がいても侵入してくることがあるそうです。
空き巣、に対して居抜きとか忍び込みと呼ばれます。
テレビを見ているときや夕飯を食べているときは家族がひとつの部屋に集まっています。玄関を開けて侵入したとしても気づかない可能性があるのです。
また、夜寝ている時も侵入されて部屋を荒らされたとしても気づかない可能性がありますね。

ですから、在宅している間も必ず鍵をかけるようにして下さい。

窃盗目的以外の侵入も考えられます。
通り魔的に人を傷つけようとする人だったり、強姦目的の人間が急に侵入してくる可能性があるのです。
記憶にあたらしい事件でも部屋に鍵をかけてなかったためにまったく関係のない見ず知らずの人に女性が殺された事件がありました。

また、知らない間にストーカーの標的になっている可能性もあります。そう考えると鍵を開けっ放しにしておくのが危ないということがわかると思います。

それから少しの間の外出時にも当然鍵をかけるようにしましょう。

鍵が壊れたら

鍵にもメンテナンスが必要です。メンテナンスを怠ると鍵が壊れる可能性が高まります。
特に最近主流になっているディンプルキーは故障に弱い鍵です。
精密な鍵なのでこまめなお手入れが必要になります。年に1回のペースでもいいのでシリンダーを手入れするようにしましょう。

とは言っても、そのようなディンプルキーの弱点を改善できるように、最近ではメーカーでもノーメンテナンスで使えるような工夫が凝らされているようです。
それでも金属部品ですから、環境や使用状況によって壊れる可能性は捨て切れません。

ディスクシリンダーやピンシリンダーの鍵もディンプルほどではありませんがメンテナンスが必要です。
とくにピンシリンダーはお手入れをしたほうがいいと言われています。

鍵を縦に見た時上下両方がギザギザしているのがディスクシリンダーです。それに対してピンシリンダーは片側だけがギザギザしているものになります。自分の鍵がどちらに当てはまるのか一度確認してみてください。

そしてピンシリンダーを使っている人はお手入れの際はホームセンターで変えるパーツクリーナーを使って鍵穴を洗浄してみてください。これを使うとシリンダーの中から黒い液体が出てくるのでこんなに汚れていたのか!とびっくりすると思います。

パーツクリーナーで汚れを落とすと油まで除去されてしまいますから、最後に鍵用潤滑剤を使って下さい。すると鍵の動きがスムーズになります。